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  • 強風時のバス運行:安全のために知っておくべき、ポイント!

    2025年2月13日

    バスの運転中に突風でハンドルが取られたり、車体が大きく揺れたりした経験はありませんか?強風は雨や雪と同じように、運転に大きな影響を与える要因の一つです。とくに横風による車体のふらつきや横転のリスク、突風による飛来物の危険は見逃せません。本記事では、強風時のバス運行における重要なポイントをまとめました。ドライバーの皆さんが安全運転を心がけるために、ぜひ参考にしてください。

    風速とバス運行への影響

    気象庁の基準では、風速10m/s以上で「強風注意報」、15m/s以上で「強風」と定義され、20m/sを超えると暴風とされます。風速15m/s程度でも高速道路では横風により車体が流される危険があり、ハンドル操作に注意が必要です。特に、風速20m/sを超えると橋梁や高架道路の通行止め基準に達し、走行自体が困難になります。強風の影響を受けるのは特に以下のような場所です。

    • 海沿いや山間部の道路:遮るものが少なく風が強くなりやすい
    • 橋の上や高架道路:横風が直撃し、ハンドルを取られる危険あり
    • トンネルの出口:突然の風圧変化で、急に車体が揺れることがある
    • 市街地の交差点:ビル風により局所的に強風が吹くことがある

    強風がバス運行に与えるリスク

    1. 横風による車体のふらつき・横転の危険
      バスは大型車両のため、側面の風を受ける面積が広く、特に突風にあおられやすい。高速走行中に横風を受けると、ハンドルを取られるだけでなく、最悪の場合横転の危険もある。
    2. 突風による急な進路変更のリスク
      予測不能な突風が吹いた際に、急に車線から逸脱してしまうことがある。風の強い場所ではハンドルをしっかり握り、姿勢を安定させることが重要。
    3. 飛来物の危険
      強風時には看板、枝、ゴミなどが飛んできてフロントガラスに衝突する可能性がある。特に風速15m/sを超えると飛散物が増え、高速道路では前方視界を妨げることもある。
    4. 乗客の安全確保が難しくなる
      強風でバスが揺れると、立っている乗客が転倒する可能性があるため、注意喚起が必要。走行中に揺れを感じたら、マイクでアナウンスを入れるとよい。

    強風時の安全運行のための対策

    ① 出発前の天候チェック

    • 気象情報を確認し、強風注意報・警報が出ているかをチェック
    • ルート上の風速情報を事前に調査(特に橋や高架道路の状況)
    • 運行管理者と情報共有し、運行の可否を判断する

    ② 風の影響を受けにくいルートを選ぶ

    • 高架道路や橋梁が多いルートは避け、できるだけ低地を走る
    • 海沿いや開けた道路を避け、風よけになる建物の多いルートを検討

    ③ 速度を落とし、安全運転を徹底

    • 強風時はスピードを控えめに(風速15m/s以上なら50km/h以下推奨)
    • 橋やトンネルの出口では、あらかじめ減速しておく

    ④ ハンドル操作に注意し、急な動きを避ける

    • 強風を受けたときに急ハンドルを切らない(逆に不安定になり危険)
    • 風向きを予測し、必要ならあらかじめ風上に軽くハンドルを切る

    ⑤ 安全な場所で待機する判断も

    • 瞬間風速が20m/sを超えるようなら、無理に運行せず安全な場所で待機
    • 高速道路ではパーキングエリアやサービスエリアを活用し、運行管理者と相談の上、運行継続の可否を判断

    まとめ

    強風は見えない危険ですが、しっかりと備えることで安全運行を確保できます。

    • 事前に天候と風の強さをチェック
    • ルートや運転方法を工夫し、風の影響を最小限に抑える
    • 無理な運行をせず、安全を最優先にする